[PR] この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。
前に戻る
コロサイ書
🔝
〘409㌻〙
第1章
1
神
かみ
の
御心
みこゝろ
によりてキリスト・イエスの
使徒
しと
となれるパウロ
及
およ
び
兄弟
きゃうだい
テモテ、
2
書
ふみ
をコロサイに
居
を
る
聖󠄄徒
せいと
、キリストにありて
忠實
ちゅうじつ
なる
兄弟
きゃうだい
に
贈
おく
る。
願
ねがは
くは
我
われ
らの
父󠄃
ちち
なる
神
かみ
より
賜
たま
ふ
恩惠
めぐみ
と
平󠄃安
へいあん
と
汝
なんぢ
らに
在
あ
らんことを。
3
我
われ
らは
常
つね
に
汝
なんぢ
らの
爲
ため
に
祈
いの
りて
我
われ
らの
主
しゅ
イエス・キリストの
父󠄃
ちち
なる
神
かみ
に
感謝
かんしゃ
す。
4
これキリスト・イエスを
信
しん
ずる
汝
なんぢ
らの
信仰
しんかう
と
凡
すべ
ての
聖󠄄徒
せいと
に
對
たい
する
汝
なんぢ
らの
愛
あい
とにつきて
聞
き
きたればなり。
5
斯
か
く
聖󠄄徒
せいと
を
愛
あい
するは、
汝
なんぢ
らの
爲
ため
に
天
てん
に
蓄
たくは
へあるものを
望󠄇
のぞ
むに
因
よ
る。この
望󠄇
のぞみ
のことは
汝
なんぢ
らに
及
およ
べる
福音󠄃
ふくいん
の
眞
まこと
の
言
ことば
によりて
汝
なんぢ
らが
曾
かつ
て
聞
き
きし
所󠄃
ところ
なり。
6
この
福音󠄃
ふくいん
は
全󠄃世界
ぜんせかい
にも
及
およ
び、
果
み
を
結
むす
びて
增々
ますます
大
おほい
になれり。
汝
なんぢ
らが
神
かみ
の
恩惠
めぐみ
をききて、
眞
まこと
に
之
これ
を
知
し
りし
日
ひ
より、
汝
なんぢ
らの
中
うち
に
然
しか
りしが
如
ごと
し。
7
汝
なんぢ
らが、
我
われ
らと
共
とも
に
僕
しもべ
たる
愛
あい
するエパフラスより
學
まな
びたるは、この
福音󠄃
ふくいん
なり。
彼
かれ
は《[*]》
汝
なんぢ
らの
爲
ため
にキリストの
忠實
まめやか
なる
役者
えきしゃ
にして、[*異本「我ら」とあり。]
8
汝
なんぢ
らが
御靈
みたま
によりて
懷
いだ
ける
愛
あい
を
我
われ
らに
吿
つ
げたり。
9
この
故
ゆゑ
に
我
われ
らこの
事
こと
を
聞
き
きし
日
ひ
より
汝
なんぢ
等
ら
のために
絕
た
えず
祈
いの
り、かつ
求
もと
むるは、
汝
なんぢ
ら
靈
れい
のもろもろの
知慧󠄄
ちゑ
と
頴悟
さとり
とをもて
神
かみ
の
御意󠄃
みこゝろ
を
具󠄄
つぶさ
に
知
し
り、
10
凡
すべ
てのこと
主
しゅ
を
悅
よろこ
ばせんが
爲
ため
に、その
御意󠄃
みこゝろ
に
從
したが
ひて
步
あゆ
み、
凡
すべ
ての
善
よ
き
業
わざ
によりて
果
み
を
結
むす
び、いよいよ
神
かみ
を
知
し
り、
11
また
神
かみ
の
榮光
えいくわう
の
勢威
いきほひ
に
隨
したが
ひて
賜
たま
ふもろもろの
力
ちから
によりて
强
つよ
くなり、
凡
すべ
ての
事
こと
よろこびて
忍󠄄
しの
び、かつ
耐
た
へ、
12
而
しか
して《[*]》
我
われ
らを
光
ひかり
にある
聖󠄄徒
せいと
の
嗣業
しげふ
に
與
あづか
るに
足
た
る
者
もの
とし
給
たま
ひし
父󠄃
ちち
に
感謝
かんしゃ
せん
事
こと
なり。[*異本「汝ら」とあり。]
409㌻
13
父󠄃
ちち
は
我
われ
らを
暗󠄃黑
くらき
の
權威
けんゐ
より
救
すく
ひ
出
いだ
して、その
愛
いつく
しみ
給
たま
ふ
御子
みこ
の
國
くに
に
遷󠄇
うつ
したまへり。
14
我
われ
らは
御子
みこ
に
在
あ
りて
贖罪
あがなひ
すなはち
罪
つみ
の
赦
ゆるし
を
得
う
るなり。
15
彼
かれ
は
見
み
得
う
べからざる
神
かみ
の
像
かたち
にして、
萬
よろづ
の
造󠄃
つく
られし
物
もの
の
先
さき
に
生
うま
れ
給
たま
へる
者
もの
なり。
16
萬
よろづ
の
物
もの
は《[*]》
彼
かれ
によりて
造󠄃
つく
らる、
天
てん
に
在
あ
るもの、
地
ち
に
在
あ
るもの、
見
み
ゆるもの、
見
み
えぬもの、
或
あるひ
は
位
くらゐ
、あるひは
支配
しはい
、あるひは
政治
まつりごと
、あるひは
權威
けんゐ
、みな
彼
かれ
によりて
造󠄃
つく
られ、
彼
かれ
のために
造󠄃
つく
られたればなり。[*或は「彼の中に」と譯す。]
17
彼
かれ
は
萬
よろづ
の
物
もの
より
先
さき
にあり、
萬
よろづ
の
物
もの
は《[*]》
彼
かれ
によりて
保
たも
つことを
得
う
るなり。[*或は「彼の中に」と譯す。]
18
而
しか
して
彼
かれ
はその
體
からだ
なる
敎會
けうくわい
の
首
かしら
なり、
彼
かれ
は
始
はじめ
にして
死人
しにん
の
中
うち
より
最先
いやさき
に
生
うま
れ
給
たま
ひし
者
もの
なり。これ
凡
すべ
ての
事
こと
に
就
つ
きて
長
をさ
とならん
爲
ため
なり。
19
神
かみ
は
凡
すべ
ての
滿
みち
足
た
れる
德
とく
を
彼
かれ
に
宿
やど
して、
〘297㌻〙
20
その
十字架
じふじか
の
血
ち
によりて
平󠄃和
へいわ
をなし、
或
あるひ
は
地
ち
にあるもの、
或
あるひ
は
天
てん
にあるもの、
萬
よろづ
の
物
もの
をして
己
おのれ
と
和
やはら
がしむるを
善
よ
しとし
給
たま
ひたればなり。
21
汝
なんぢ
等
ら
もとは
惡
あ
しき
業
わざ
を
行
おこな
ひて
神
かみ
に
遠󠄄
とほ
ざかり、
心
こゝろ
にて
其
そ
の
敵
てき
となりしが、
22
今
いま
は
神
かみ
キリストの
肉
にく
の
體
からだ
をもて
其
そ
の
死
し
により
汝
なんぢ
等
ら
をして
己
おのれ
と
和
やはら
がしめ、
潔󠄄
きよ
く
瑕
きず
なく
責
せ
むべき
所󠄃
ところ
なくして、
己
おのれ
の
前󠄃
まへ
に
立
たゝ
しめんと
爲
し
給
たま
ふなり。
23
汝
なんぢ
等
ら
もし
信仰
しんかう
に
止
とゞま
り、
之
これ
に
基
もとづ
きて
堅
かた
く
立
た
ち
福音󠄃
ふくいん
の
望󠄇
のぞみ
より
移
うつ
らずば、
斯
か
く
爲
せ
らるることを
得
う
べし。
此
こ
の
福音󠄃
ふくいん
は
汝
なんぢ
らの
聞
き
きし
所󠄃
ところ
、また
天
あめ
の
下
した
なる
凡
すべ
ての
造󠄃
つく
られし
物
もの
に
宣傳
のべつた
へられたるものにして、
我
われ
パウロはその
役者
えきしゃ
となれり。
24
われ
今
いま
なんぢらの
爲
ため
に
受
う
くる
苦難
くるしみ
を
喜
よろこ
び、
又󠄂
また
キリストの
體
からだ
なる
敎會
けうくわい
のために
我
わ
が
身
み
をもてキリストの
患難
なやみ
の
缺
か
けたるを
補
おぎな
ふ。
25
われ
神
かみ
より
汝
なんぢ
等
ら
のために
與
あた
へられたる
職
つとめ
に
隨
したが
ひて
敎會
けうくわい
の
役者
えきしゃ
となれり。
26
これ
神
かみ
の
言
ことば
、すなはち
歷世
よゝ
歷代
よゝ
かくれて
今
いま
神
かみ
の
聖󠄄徒
せいと
に
顯
あらは
れたる
奧義
おくぎ
を
宣傳
のべつた
へんとてなり。
410㌻
27
神
かみ
は
聖󠄄徒
せいと
をして
異邦人
いはうじん
の
中
うち
なるこの
奧義
おくぎ
の
榮光
えいくわう
の
富
とみ
の
如何
いか
許
ばかり
なるかを
知
し
らしめんと
欲
ほっ
し
給
たま
へり、
此
こ
の
奧義
おくぎ
は
汝
なんぢ
らの
中
うち
に
在
いま
すキリストにして
榮光
えいくわう
の
望󠄇
のぞみ
なり。
28
我
われ
らは
此
こ
のキリストを
傳
つた
へ、
知慧󠄄
ちゑ
を
盡
つく
して
凡
すべ
ての
人
ひと
を
訓戒
くんかい
し、
凡
すべ
ての
人
ひと
を
敎
をし
ふ。これ
凡
すべ
ての
人
ひと
をしてキリストに
在
あ
り、
全󠄃
まった
くなりて
神
かみ
の
前󠄃
まへ
に
立
た
つことを
得
え
しめん
爲
ため
なり。
29
われ
之
これ
がために
我
わ
が
衷
うち
に
能力
ちから
をもて
働
はたら
き
給
たま
ふものの
活動
はたらき
にしたがひ、
力
ちから
を
盡
つく
して
勞
らう
するなり。
第2章
1
我
われ
なんぢら
及
およ
びラオデキヤに
居
を
る
人々
ひとびと
、その
他
ほか
すべて
我
わ
が
肉體
にくたい
の
顏
かほ
をまだ
見
み
ぬ
人
ひと
のために
如何
いか
に
苦心
くしん
するかを
汝
なんぢ
らの
知
し
らんことを
欲
ほっ
す。
2
斯
か
く
苦心
くしん
するは、
彼
かれ
らが
心
こゝろ
慰
なぐさ
められ、
愛
あい
をもて
相
あひ
列
つらな
り、
全󠄃
まった
き
頴悟
さとり
の
凡
すべ
ての
富
とみ
を
得
え
て、
神
かみ
の
奧義
おくぎ
なるキリストを
知
し
らん
爲
ため
なり。
3
キリストには
知慧󠄄
ちゑ
と
知識
ちしき
との
凡
すべ
ての
寶
たから
藏
かく
れあり。
4
我
われ
これを
言
い
ふは、
巧
たくみ
なる
言
ことば
をもて
人
ひと
の
汝
なんぢ
らを
欺
あざむ
くこと
勿
なか
らん
爲
ため
なり。
5
われ
肉體
にくたい
にては
汝
なんぢ
らと
離
はな
れ
居
を
れど、
靈
れい
にては
汝
なんぢ
らと
偕
とも
に
居
を
りて
喜
よろこ
び、また
汝
なんぢ
らの
秩序
ちつじょ
あるとキリストに
對
たい
する
信仰
しんかう
の
堅
かた
きとを
見
み
るなり。
6
汝
なんぢ
らキリスト・イエスを
主
しゅ
として
受
う
けたるにより、
其
そ
のごとく
彼
かれ
に
在
あ
りて
步
あゆ
め。
〘298㌻〙
7
また
彼
かれ
に
根
ね
ざして、その
上
うへ
に
建
た
てられ、かつ
敎
をし
へられし
如
ごと
く
信仰
しんかう
を
堅
かた
くし、
溢󠄃
あふ
るるばかり
感謝
かんしゃ
せよ。
8
なんぢら
心
こゝろ
すべし、
恐
おそら
くはキリストに
從
したが
はずして
人
ひと
の
言傳
いひつたへ
と
世
よ
の
小學
せうがく
とに
從
したが
ひ、
人
ひと
を
惑
まどは
す
虛
むな
しき
哲學
てつがく
をもて
汝
なんぢ
らを
奪
うば
ひ
去
さ
る
者
もの
あらん。
9
それ
神
かみ
の
滿
みち
足
た
れる
德
とく
はことごとく
形體
かたち
をなしてキリストに
宿
やど
れり。
10
汝
なんぢ
らは
彼
かれ
に
在
あ
りて
滿
みち
足
た
れるなり。
彼
かれ
は
凡
すべ
ての
政治
まつりごと
と
權威
けんゐ
との
首
かしら
なり。
11
汝
なんぢ
らまた
彼
かれ
に
在
あ
りて
手
て
をもて
爲
せ
ざる
割󠄅禮
かつれい
を
受
う
けたり、
即
すなは
ち
肉
にく
の
體
からだ
を
脫󠄁
ぬ
ぎ
去
さ
るものにして、キリストの
割󠄅禮
かつれい
なり。
411㌻
12
汝
なんぢ
らバプテスマを
受
う
けしとき、
彼
かれ
とともに
葬
はうむ
られ、
又󠄂
また
かれを
死人
しにん
の
中
うち
より
甦
よみが
へらせ
給
たま
ひし
神
かみ
の
活動
はたらき
を
信
しん
ずるによりて、
彼
かれ
と
共
とも
に
甦
よみが
へらせられたり。
13
汝
なんぢ
ら
前󠄃
さき
には
諸般
もろもろ
の
咎
とが
と
肉
にく
の
割󠄅禮
かつれい
なきとに
因
よ
りて
死
し
にたる
者
もの
なりしが、
神
かみ
は
汝
なんぢ
らを
彼
かれ
と
共
とも
に
生
い
かし、
我
われ
らの
凡
すべ
ての
咎
とが
を
赦
ゆる
し、
14
かつ
我
われ
らを
責
せ
むる
規
のり
の
證書
しょうしょ
、すなはち
我
われ
らに
逆󠄃
さから
ふ
證書
しょうしょ
を
塗抹
ぬりけ
し、これを
中間
ちゅうかん
より
取
と
り
去
さ
りて
十字架
じふじか
につけ、
15
政治
まつりごと
と
權威
けんゐ
とを
褫
は
ぎて
之
これ
を
公然
おほやけ
に
示
しめ
し、
十字架
じふじか
によりて
凱旋
がいせん
し
給
たま
へり。
16
然
さ
れば
汝
なんぢ
ら
食󠄃物
くひもの
あるひは
飮物
のみもの
につき、
祭
まつり
あるひは
月朔
ついたち
あるひは
安息
あんそく
日
にち
の
事
こと
につきて、
誰
たれ
にも
審
さば
かるな。
17
此
これ
等
ら
はみな
來
きた
らんとする
者
もの
の
影
かげ
にして、
其
そ
の
本體
ほんたい
はキリストに
屬
つ
けり。
18
殊更
ことさら
に
謙󠄃遜
けんそん
をよそほひ、
御使
みつかひ
を
拜
はい
する
者
もの
に
汝
なんぢ
らの
褒美
はうび
を
奪
うば
はるな。
斯
かゝ
る
者
もの
は
見
み
し
所󠄃
ところ
のものに
基
もとづ
き、
肉
にく
の
念
おもひ
に
隨
したが
ひて
徒
いたづ
らに
誇
ほこ
り、
19
首
かしら
に
屬
つ
くことを
爲
せ
ざるなり。
全󠄃體
ぜんたい
は、この
首
かしら
によりて
節󠄄々
ふしぶし
維々
すぢすぢ
に
助
たす
けられ、
相
あひ
聯
つらな
り、
神
かみ
の
育
そだて
にて
生長
せいちゃう
するなり。
20
汝
なんぢ
等
ら
もしキリストと
共
とも
に
死
し
にて
此
こ
の
世
よ
の
小學
せうがく
を
離
はな
れしならば、
何
なに
ぞなほ
世
よ
に
生
い
ける
者
もの
のごとく
人
ひと
の
誡命
いましめ
と
敎
をしへ
とに
循
したが
ひて
21
『
捫
さは
るな、
味
あじは
ふな、
觸
ふ
るな』と
云
い
ふ
規
のり
の
下
した
に
在
あ
るか。
22
(
此
これ
等
ら
はみな
用
もち
ふれば
盡
つ
くる
物
もの
なり)
23
これらの
誡命
いましめ
は、みづから
定
さだ
めたる
禮拜
れいはい
と
謙󠄃遜
けんそん
と
身
み
を
惜
をし
まぬ
事
こと
とによりて
知慧󠄄
ちゑ
あるごとく
見
み
ゆれど、
實
じつ
は
肉
にく
慾
よく
の
放縱
ほしいまゝ
を
防
ふせ
ぐ
力
ちから
なし。
第3章
1
汝
なんぢ
等
ら
もしキリストと
共
とも
に
甦
よみが
へらせられしならば、
上
うへ
にあるものを
求
もと
めよ、キリスト
彼處
かしこ
に
在
あ
りて
神
かみ
の
右
みぎ
に
坐
ざ
し
給
たま
ふなり。
412㌻
2
汝
なんぢ
ら
上
うへ
にあるものを
念
おも
ひ、
地
ち
に
在
あ
るものを
念
おも
ふな、
3
汝
なんぢ
らは
死
し
にたる
者
もの
にして
其
そ
の
生命
いのち
はキリストとともに
神
かみ
の
中
うち
に
隱
かく
れ
在
あ
ればなり。
4
我
われ
らの
生命
いのち
なるキリストの
現
あらは
れ
給
たま
ふとき、
汝
なんぢ
らも
之
これ
とともに
榮光
えいくわう
のうちに
現
あらは
れん。
〘299㌻〙
5
されば
地
ち
にある
肢體
したい
、すなはち
淫行
いんかう
・
汚穢
けがれ
・
情󠄃
じゃう
慾
よく
・
惡
あく
慾
よく
・また
慳貪
むさぼり
を
殺
ころ
せ、
慳貪
むさぼり
は
偶像
ぐうざう
崇拜
すうはい
なり。
6
神
かみ
の
怒
いかり
は、これらの
事
こと
によりて《[*]》
不
ふ
從順
じゅうじゅん
の
子
こ
らに
來
きた
るなり。[*異本「不從順の子らに」の句なし]
7
汝
なんぢ
らも
斯
かゝ
る
人
ひと
の
中
なか
に
日
ひ
を
送󠄃
おく
りし
時
とき
は、これらの
惡
あ
しき
事
こと
に
步
あゆ
めり。
8
されど
今
いま
は
凡
すべ
て
此
これ
等
ら
のこと
及
およ
び
怒
いかり
・
憤恚
いきどほり
・
惡意󠄃
あくい
を
棄
す
て、
譏
そしり
と
恥
は
づべき
言
ことば
とを
汝
なんぢ
らの
口
くち
より
棄
す
てよ。
9
互
たがひ
に
虛言
いつはり
をいふな、
汝
なんぢ
らは
旣
すで
に
舊
ふる
き
人
ひと
とその
行爲
おこなひ
とを
脫󠄁
ぬ
ぎて、
10
新
あたら
しき
人
ひと
を
著
き
たればなり。この
新
あたら
しき
人
ひと
は、これを
造󠄃
つく
り
給
たま
ひしものの
像
かたち
に
循
したが
ひ、いよいよ
新
あらた
になりて
知識
ちしき
に
至
いた
るなり。
11
斯
かく
てギリシヤ
人
びと
とユダヤ
人
びと
、
割󠄅禮
かつれい
と
無
む
割󠄅禮
かつれい
、あるひは
夷狄
えびす
、スクテヤ
人
びと
・
奴隷
どれい
・
自主
じしゅ
の
別
わかち
ある
事
こと
なし、それキリストは
萬
よろづ
の
物
もの
なり、
萬
よろづ
のものの
中
うち
にあり。
12
この
故
ゆゑ
に
汝
なんぢ
らは
神
かみ
の
選󠄄民
せんみん
にして
聖󠄄
せい
なる
者
もの
また
愛
あい
せらるる
者
もの
なれば、
慈悲
じひ
の
心
こゝろ
・
仁慈
なさけ
・
謙󠄃遜
けんそん
・
柔和
にうわ
・
寛容
くわんよう
を
著
き
よ。
13
また
互
たがひ
に
忍󠄄
しの
びあひ、
若
も
し
人
ひと
に
責
せ
むべき
事
こと
あらば
互
たがひ
に
恕
ゆる
せ、
主
しゅ
の
汝
なんぢ
らを
恕
ゆる
し
給
たま
へる
如
ごと
く
汝
なんぢ
らも
然
しか
すべし。
14
凡
すべ
て
此
これ
等
ら
のものの
上
うへ
に
愛
あい
を
加
くは
へよ、
愛
あい
は
德
とく
を
全󠄃
まった
うする
帶
おび
なり。
15
キリストの
平󠄃和
へいわ
をして
汝
なんぢ
らの
心
こゝろ
を
掌
つかさ
どらしめよ、
汝
なんぢ
らの
召
め
されて
一體
いったい
となりたるは、これが
爲
ため
なり、
汝
なんぢ
ら
感謝
かんしゃ
の
心
こゝろ
を
懷
いだ
け。
16
キリストの
言
ことば
をして
豐
ゆたか
に
汝
なんぢ
らの
衷
うち
に
住󠄃
す
ましめ、
凡
すべ
ての
知慧󠄄
ちゑ
によりて、
詩
し
と
讃美
さんび
と
靈
れい
の
歌
うた
とをもて、
互
たがひ
に
敎
をし
へ、
互
たがひ
に
訓戒
くんかい
し、
恩惠
めぐみ
に
感
かん
じて
心
こゝろ
のうちに
神
かみ
を
讃美
さんび
せよ。
413㌻
17
また
爲
な
す
所󠄃
ところ
の
凡
すべ
ての
事
こと
あるひは
言
ことば
あるひは
行爲
おこなひ
みな
主
しゅ
イエスの
名
な
に
賴
よ
りて
爲
な
し、
彼
かれ
によりて
父󠄃
ちち
なる
神
かみ
に
感謝
かんしゃ
せよ。
18
妻
つま
たる
者
もの
よ、その
夫
をっと
に
服󠄃
したが
へ、これ
主
しゅ
にある
者
もの
のなすべき
事
こと
なり。
19
夫
をっと
たる
者
もの
よ、その
妻
つま
を
愛
あい
せよ、
苦
にがき
をもて
之
これ
を
待
あしら
ふな。
20
子
こ
たる
者
もの
よ、
凡
すべ
ての
事
こと
みな
兩親
ふたおや
に
順
したが
へ、これ
主
しゅ
の
喜
よろこ
びたまふ
所󠄃
ところ
なり。
21
父󠄃
ちち
たる
者
もの
よ、
汝
なんぢ
らの
子供
こども
を
怒
いか
らすな、
或
あるひ
は
落膽
きおち
することあらん。
22
僕
しもべ
たる
者
もの
よ、
凡
すべ
ての
事
こと
みな
肉
にく
につける
主人
しゅじん
にしたがへ、
人
ひと
を
喜
よろこ
ばする
者
もの
の
如
ごと
く、ただ
眼
め
の
前󠄃
まへ
の
事
こと
のみを
勤
つと
めず、
主
しゅ
を
畏
おそ
れ、
眞心
まごころ
をもて
從
したが
へ。
23
汝
なんぢ
ら
何事
なにごと
をなすにも
人
ひと
に
事
つか
ふる
如
ごと
くせず、
主
しゅ
に
事
つか
ふる
如
ごと
く
心
こゝろ
より
行
おこな
へ。
24
汝
なんぢ
らは
主
しゅ
より
報
むくい
として
嗣業
しげふ
を
受
う
くることを
知
し
ればなり。
汝
なんぢ
らは
主
しゅ
キリストに
事
つか
ふる
者
もの
なり。
25
不義
ふぎ
を
行
おこな
ふ
者
もの
はその
不義
ふぎ
の
報
むくい
を
受
う
けん、
主
しゅ
は
偏󠄃
かたよ
り
視
み
給
たま
ふことなし。
〘300㌻〙
第4章
1
主人
しゅじん
たる
者
もの
よ、
汝
なんぢ
らも
天
てん
に
主
しゅ
あるを
知
し
れば、
義
ぎ
と
公平󠄃
こうへい
とをもて
其
そ
の
僕
しもべ
をあしらへ。
2
汝
なんぢ
ら
感謝
かんしゃ
しつつ
目
め
を
覺
さま
して
祈
いのり
を
常
つね
にせよ。
3
また
我
われ
らの
爲
ため
にも
祈
いの
りて、
神
かみ
の
我
われ
らに
御言
みことば
を
傳
つた
ふる
門
もん
をひらき、
我等
われら
をしてキリストの
奧義
おくぎ
を
語
かた
らしめ、
4
之
これ
を
我
わ
が
語
かた
るべき
如
ごと
く
顯
あらは
させ
給
たま
はんことを
願
ねが
へ、
我
われ
はこの
奧義
おくぎ
のために
繋
つな
がれたり。
5
なんぢら
機
をり
をうかがひ、
外
そと
の
人
ひと
に
對
たい
し
知慧󠄄
ちゑ
をもて
行
おこな
へ。
6
汝
なんぢ
らの
言
ことば
は
常
つね
に
惠
めぐみ
を
用
もち
ひ、
鹽
しほ
にて
味
あぢ
つけよ、
然
さ
らば
如何
いか
にして
各人
おのおの
に
答
こた
ふべきかを
知
し
らん。
7
愛
あい
する
兄弟
きゃうだい
、
忠實
まめやか
なる
役者
えきしゃ
、
主
しゅ
にありて
我
われ
とともに
僕
しもべ
たるテキコ、
我
わ
がことを
具󠄄
つぶさ
に
汝
なんぢ
らに
知
し
らせん。
8
われ
殊
こと
に
彼
かれ
を
汝
なんぢ
らに
遣󠄃
つかは
すは、
我
われ
らの
事
こと
を
知
し
らしめ、
又󠄂
また
なんぢらの
心
こゝろ
を
慰
なぐさ
めしめん
爲
ため
なり。
414㌻
9
汝
なんぢ
らの
中
うち
の
一人
ひとり
、
忠實
まめやか
なる
愛
あい
する
兄弟
きゃうだい
オネシモを
彼
かれ
と
共
とも
につかはす、
彼
かれ
等
ら
この
處
ところ
の
事
こと
を
具󠄄
つぶさ
に
汝
なんぢ
らに
知
し
らせん。
10
我
われ
と
共
とも
に
囚人
めしうど
となれるアリスタルコ
及
およ
びバルナバの
從弟
いとこ
なるマルコ、
汝
なんぢ
らに
安否
あんぴ
を
問
と
ふ。
此
こ
のマルコに
就
つ
きては
汝
なんぢ
ら
旣
すで
に
命
めい
を
受
う
けたり、
彼
かれ
もし
汝
なんぢ
らに
到
いた
らば
之
これ
を
接
う
けよ。
11
またユストと
云
い
へるイエス
汝
なんぢ
らに
安否
あんぴ
を
問
と
ふ。
割󠄅禮
かつれい
の
者
もの
の
中
うち
ただ
此
こ
の
三人
さんにん
のみ
神
かみ
の
國
くに
のために
働
はたら
く
我
わ
が
同勞者
どうらうしゃ
にして、
我
わ
が
慰安
なぐさめ
となりたる
者
もの
なり。
12
汝
なんぢ
らの
中
うち
の
一人
ひとり
にてキリスト・イエスの
僕
しもべ
なるエパフラス
汝
なんぢ
らに
安否
あんぴ
を
問
と
ふ。
彼
かれ
は
常
つね
に
汝
なんぢ
らの
爲
ため
に
力
ちから
を
盡
つく
して
祈
いのり
をなし、
汝
なんぢ
らが
全󠄃
まった
くなり、
凡
すべ
て
神
かみ
の
御意󠄃
みこゝろ
を
確信
かくしん
して
立
た
たんことを
願
ねが
ふ。
13
我
われ
かれが
汝
なんぢ
らとラオデキヤ
及
およ
びヒエラポリスに
在
あ
る
者
もの
との
爲
ため
に
甚
いた
く
心
こゝろ
を
勞
らう
することを
證
あかし
す。
14
愛
あい
する
醫者
いしゃ
ルカ
及
およ
びデマス
汝
なんぢ
らに
安否
あんぴ
を
問
と
ふ。
15
汝
なんぢ
らラオデキヤにある
兄弟
きゃうだい
とヌンパ
及
およ
びその
家
いへ
にある
敎會
けうくわい
とに
安否
あんぴ
を
問
と
へ。
16
この
書
ふみ
を
汝
なんぢ
らの
中
うち
にて
讀
よ
みたらば、
之
これ
をラオデキヤ
人
びと
の
敎會
けうくわい
にも
讀
よ
ませ、
汝
なんぢ
等
ら
はまたラオデキヤより
來
きた
る
書
ふみ
を
讀
よ
め。
17
アルキポに
言
い
へ『
主
しゅ
にありて
受
う
けし
職
つとめ
を
愼
つゝし
みて
盡
つく
せ』と。
18
我
われ
パウロ
手
て
づから
安否
あんぴ
を
問
と
ふ。わが
縲絏
なはめ
を
記憶
きおく
せよ。
願
ねがは
くは
御惠
みめぐみ
なんぢらと
偕
とも
に
在
あ
らんことを。
〘301㌻〙
415㌻